カロテノイド

カロテノイド

抗酸化サプリメント カロテノイドの作用と展望

カロテノイド:
癌、眼疾患、加齢性黄斑変性症、痴呆症、糖尿病の合併症、
動脈硬化の予防に

◆カロテノイドとは◆
カロテノイドは動植物のもつ天然色素で、
これまでに約650種類が見つかっています。

植物によって合成されたカロテノイドは、
光合成のための太陽エネルギー獲得や、
有害な活性酸素消去のために利用されます。

◇注目される薬理作用
ビタミンA欠乏ネズミに上皮細胞癌、
特に胃癌が多発していることから、
ビタミンAには発癌抑制作用があるとされていました。
しかしその後、ビタミンAの前駆体としての
βカロテン自体に抗癌作用があるのではないか
という新説が浮上しています。

カロテノイドのうち約30種類は、
体内でレチノイドに変わるビタミンAの前駆体
としての活性をもちます。
その代表が、にんじんなどに含まれるβカロテン。
βカロテンはそのままの形で血液中や細胞膜などで
抗酸化作用を発揮し、癌などの生活習慣病を予防します。

◇展望
トマトやスイカの赤い色素はリコピンというもので、
体内に入ってもビタミンAにはなりません。
しかし活性酸素の一種である一重項酸素を消去する
作用が強いことから、疾病予防効 果が期待されています。

ほうれん草やカボチャに豊富に含まれるルテインも、
加齢性黄斑変性症や白内障などの眼疾患の
予防効果があるといわれています。

鮭の身や、熱したカニなどの赤色である
アスタキサンチンというカロテノイドは、
強力な抗酸化栄養素のビタミンEやβカロテンをはるかに
凌ぐ強い抗酸化作用を有し、加齢性黄斑変性症や
痴呆症の予防、糖尿病の合併症や動脈硬化の予防などに
期待されています。

吉川敏一/京都府立医科大学大学院医学研究科生体機能制御学 教授

やっぱり『g3』でしょう!!