骨密度の低下制御にリコピン!!

ヘルシーリポート:健康インフォメーション 

<骨密度の低下抑制に、リコピン>

 トマトに豊富に含まれる色素の一種で抗酸化作用のあるリコピンが
マウスの実験で骨密度の低下を抑制することが
国立健康・栄養研究所(東京都)とカゴメ総合研究所(栃木県)の
研究で分かり、今年7月に開かれた日本骨代謝学会で発表された。

 遺伝的に老化が進みやすいマウス(SAMP系統)を対象に、
(1)0・05%のリコピンを混ぜたえさ
(2)0・25%のリコピンのえさ
(3)リコピンを与えないえさ、の3群に分け、
8週間飼育後、大腿(だいたい)骨と脛(けい)骨の
密度をエックス線で撮影して比べた。

 その結果、リコピンを与えないマウスでは
骨の密度が低下したのに対し、
リコピンを与えたマウスでは骨の密度の低下が抑えられた。

 高齢者では骨の密度が低くなり、
骨粗しょう症になるリスクが高くなる。
今度の実験は、リコピンが骨粗しょう症の
予防になりうることを示唆する。

 同栄養研究所は「骨の代謝にかかわるリコピンの作用を
研究した例はきわめて少ない。
動物を用いて、リコピンの骨密度低下抑制作用を確認した
報告は大きな意義がある。
今後は作用メカニズムを解明する必要がある」と話している。

毎日新聞 2007年8月25日 東京朝刊

「g3」はトマトの70倍(*^^)v