★がん細胞の産みの親は活性酸素!?


活性酸素は、このリンゴのように体をサビらせる。
がん細胞の産みの親は活性酸素!?

1:体内の細胞は分裂を繰り返す。

人生約80年。といっても、体内すべての細胞の寿命が80年間と
いうわけではない。脳細胞を除く 体内の細胞はすべて、
人間が生きている間、何度も生死を繰り返しているのだ。
この営みが「新陳代謝」なのである。
古い細胞が死んで、まったく同じ新しい細胞が生まれるのは、
細胞の設計図ともいえる遺伝子(DNA)があるからだ。
ところが、この過程で狂いが生じ、
まったく別物の細胞が産まれる突然変異が起こることがある。

2:活性酸素が細胞を“がん”化する。

活性酸素は『酸化』という分子レベルの攻撃を行うため、
DNAを構成する物質を変質させて、傷をつけてしまうことが可能だ。
つまり、別の細胞が再生される
突然変異を起こす原因のひとつなのである。
ただし、突然変異の細胞が産まれただけで、
すぐにがんになるということはない。
発がんのプロセスは、下の図のように3段階ある。
この1段階と2段階で、活性酸素が重要な役割を果たしている。

第1段階 イニシエーション(初期化)

細胞内で活性酸素が細胞の設計図を
書き換えようとするそれに対して、
DNA修復遺伝子が「書き換えはやめろ!」と阻止

第2段階  プロモーション(促進期)

活性酸素の量がDNA修復遺伝子より上回り
修復機能が追いつかず突然変異の細胞が生まれる。
ガン遺伝子の誕生!ガン遺伝子は、
周りの細胞遺伝子もガン遺伝子に変える事ができる。

第3段階  プログレッション(進行期)

ガン遺伝子細胞がどんどん増殖し、
組織内で目に見える腫瘍になる。