★スティーブンス・ジョンソン症候群、厚労省がよびかけ

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風邪薬や抗生物質の副作用?死亡2年半で106件>
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 風邪薬や抗生物質の服用後、
全身の皮膚や目がやけどのようにただれる
「スティーブンス・ジョンソン症候群」を発症した例が、
昨年秋までの2年7か月間で1064件に上ったことが29日、
厚生労働省のまとめで 分かった。

 このうち、市販の風邪薬や解熱剤が
原因と見られるケースは58件 あった。

死亡につながった例も106件に上り、
厚労省は医療関係者や患者に
注意を呼びかけている。

同症候群は、薬の副作用が原因と見られているが、
発症の仕組みはよく分かっていない。

厚労省によると、2001年4月から2003年10月までの間に
「副作用報告」として製薬会社や医療機関などから
寄せられた1064件のうち、702件で症状が
軽くなったり回復したりしたが、62件で後遺症が残った。

厚労省では1997―2000年の3年間にも同様の調査を実施。

このときは同症候群の報告例は約900件、
死亡例は81例で、今回はともに増えている。

 風邪薬や解熱剤のほか抗てんかん薬や
痛風治療薬でも発症が報告されており、

厚労省安全対策課では
「もし高熱を伴う発疹(はっしん)などが起きたらすぐに投与を中止し、
皮膚科の専門医に診てもらう必要がある」と話している。

 また、「スティーブンス・ジョンソン症候群患者会」の
湯浅和恵代表は「発症を予知できない以上、
副作用の可能性を常に頭に入れて薬を使うことが重要。
医師や薬剤師は安易に薬を出さず、
患者側にもよく説明してもらいたい」と訴えている。