★中国製歯磨き粉から毒性物質

JTB商事など自主回収
2007年06月15日20時19分

 厚生労働省は15日、ホテルや旅館で使われる中国製歯磨き粉から、
大量に飲むと健康被害の恐れがある
毒性物質ジエチレングリコールが検出されたため、
製造販売元が自主回収を始めたと発表した。

今のところ、健康被害の報告はないという。

 検出されたのは、JTB商事(東京)などが中国で製造した
「Cool・White」「Js’BEAU―FRE」「BEAU―FRE」の3製品。
1個3~5グラム入りの使い捨てタイプで、
ジエチレングリコールが0.1~5.9%含まれていた。
出荷先は約1000カ所で、5月の出荷量は計約108万本。

 同省によると、ジエチレングリコールを短期間に大量に飲むと
腎臓障害などを起こす可能性があるが、
「歯磨き粉として数回使った程度では健康被害の恐れはまずない」という。

国内の店頭で販売している歯磨き粉については、
主要メーカー14社が調べた結果、検出されなかったという。

 米食品医薬品局(FDA)も今月から、
ジエチレングリコール検出を理由に、
中国製歯磨き粉の使用自粛を米国内で呼びかけている。