★ジャンクフードのCM規制を 米小児学会、肥満児撲滅で

子供の肥満解消のため、米小児科学会が、
議会と連邦通信委員会(FCC)に対し、
ジャンクフードの宣伝の制限を要望する方針書をまとめた。

小児科医には宣伝の中止を働きかけていくよう求めている。

 執筆者の1人、ビクター・ストラスバーガー医師は
「子どもを対象にした広告が近年、著しく目立つようになった」と指摘。

インターネットや携帯電話といった新たな媒体が加わったほか、
学校内やスクールバス内でも活発な宣伝活動が行われているという。

 マーケティングの専門家ジェームズ・マクニールさんによると、
子どもを対象とした広告に投じられた費用は昨年、
月間14億ドル(約1610億円)にのぼり、前年から15%増加している。

 小児科学会の方針書は具体的には、
子ども向けのテレビCMは、
現在の半分の1時間あたり5、6分以下にするよう求めた。

また、バイアグラなどの薬品のCMは午後10時以降とするよう要請している。

 一方、学校内やスクールバス内の広告は、
学校財政の点から欠かせないものとなり、
アリゾナ州大のアレックス・モルナーさんが昨年実施した調査では、
83%の公立学校内に広告があった。
モルナーさんによれば、このうち3分の2が
ジャンクフードかそれに関連するものだった。(USA TODAY)
(2006/12/10 20:02)