★弱酸性・洗浄剤

『弱酸性』洗浄剤のCMがあふれています。


弱酸性ママになって、赤ちゃんも洗っちゃおうとか。
そもそも、弱酸性って、ホントにいいの?

私たちの肌が健康な状態の時、肌のpHは皮脂と汗により、
4.5~6.0の弱酸性になっています。


弱酸性に保たれた肌の表面は、
外部からの刺激や乾燥から皮膚を守ると同時に、
皮膚の常在菌の発育を阻止し、バランスを守っています。

洗顔すると皮脂膜が除去されることから、
肌のpHコントロールを一時的に失って、
洗顔直後にpHが高くなります。


その後、皮脂膜の回復とともに数時間の内に、
もとの肌のpHに戻ります。


ところが、肌のpHの回復は、
洗顔料自体のpHの影響を大きく受けます。
特に、水に溶けてアルカリ性を示す石鹸を用いた場合には、
もとの肌のpHに戻るまでの時間が長くなり、
継続使用した場合には、正常な肌のpHより
高い状態のままになることがあります。


また、肌が乾燥する時期や、肌が弱っているときなども、回復が遅くなります。

つまり、アルカリへpHが大きく揺れる洗顔は、
デリケートな肌にとって大きな負担となるのです。

弱酸性洗浄剤が肌にいいわけ!・・・NMFの流出を防ぐ!!

NMFとは、ナチュラル・モイスチャーライジング・ファクター、天然保湿因子のことです。

これはもともと肌に備わっているもので、
乳酸ナトリウム、尿素、カルボン酸などから成ります。

NMFのまわりには水分が集まります。
これで、角質細胞自体をうるおわせて、
しっとりとした肌をつくります。

ところが、このNMFは、洗顔によって溶け出してしまいます。
その溶け出す度合いは、洗顔料に含まれる
洗浄成分の種類やpHに大きく左右されます。

弱酸性洗顔料だと、このNMFの流出を最小に止められるのです.

これまでの洗顔料は、
一般的に弱酸性よりアルカリ性の方が洗浄力が優れていると言われています。

しっかり洗われずに、肌に汚れや不必要な油分が残ったままだと、
油分が毛穴につまったり、にきびの原因になることもあります。

特に、オイリー肌の場合には、しっかり洗うことが必要になります。  
また、弱酸性洗顔料の欠点として、
泡立てにくい、ヌルヌルする、ということもありました。

結局のところ、一番の理想は、「弱酸性」で肌に優しく、
「アルカリ性洗顔料のようなしっかりと洗浄力のある」洗顔料、
ということになるでしょう。

最近では弱酸性でも充分な洗浄力をもち、
使用感もいい洗顔料がみられるようになっています。

ところが、メーカーによって例えば『Bu』は弱酸性になっていますが、
その他の洗浄剤は弱アルカリ性や中性となっています。

同じ会社の中で「Bu」以外のボディーシャンプーは
弱アルカリの商品を出していますし、
入浴剤も弱アルカリ性の商品を出している。
こんなメーカーを信用できますか?

製品づくりのポリシーというものを感じられませんね!

基底層で生まれ、角質層に達した表皮細胞が
最終的に垢となってはがれ落ちること、
つまり皮膚の組織が入れ代わることをターンオーバーといいます。

その周期は約28日間で、ひと月ごとにこの代謝を繰り返すことで、
肌はみずみずしさを保っています。

なかでも角質層は、健康な状態なら15~20%の水分を含んでいる、
肌の潤いを保つ大切な組織。

スキン ケアは主にこの角質層へ働きかけることで、
その保湿を助けています。

角質層の水分保持は、
NMF(Natural Moisturizing Factor=天然保湿因子)の
働きによるものですが、
この機能が低下すると肌のカサつきや小ジワの原因となります。